1. はじめに
泳がせ釣りとは何か？
- 泳がせ釣りとは、狙う魚のエサとなる活きた小魚を利用する釣りです。エサとなる活きた魚を仕掛けの針につけて、泳がせておくことで狙っている魚が、針がついた生きたエサに食いつくことで針にかかり、青物やヒラメなどが釣れるという釣り物です。
他の釣りとの違い
- ルアー釣りでは生きた魚のようにルアーを操る釣りの技術が必要になってきますが、泳がせ釣りでは狙った魚へのアプローチはエサとなる活きた魚が行うため、初心者でも大物を狙うことができます。
- エサ釣りでは、エビやイソメ、練りエサなどを利用する為、魚へのアプローチはルアー釣りよりも有効ですが、泳がせ釣りで狙う魚より主に小型の魚を狙うことになります。
- 泳がせ釣りはエサに活きている魚を利用するので、エサとして魚を食べるような大きな魚を狙えるのが醍醐味です。私は、泳がせ釣りで防波堤で大物のヒラメを釣り上げたことがあります。泳がせ釣りをやってみたい方は、ぜひ大物を狙ってみましょう。
記事の目的
- 初心者でも比較的簡単に大物が狙える泳がせ釣りについて、初心者でもしっかり理解して成功するためのコツを解説していきます。
2. 泳がせ釣りの基本的な仕組み
泳がせ釣泳がせ釣りの概要
釣り餌として、アジやイワシなどの活きた小物の魚を準備し、狙う魚にあったサイズの針をエサの魚にかけて、ポイントにそっと投入します。その後は当たりがあるまで泳がせて待つ釣りとなります。
捕える魚に対してどのような効果があるのか
泳がせ釣りは、活きている魚を使用するため、ターゲットとなる魚が餌を求めて近寄ってきます。ルアーなどと違い、本物の活きた魚ですので、アプローチ効果は他の釣りよりも有利です。
なぜ泳がせ釣りが効果的なのか
- 泳がせ釣りは、活きている魚を使用するため、ターゲットとなる魚が餌を求めて近寄ってきます。ルアーなどと違い、本物の活きた魚ですので、アプローチ効果は他の釣りよりも有利です。
- 具体的なターゲット魚（ヒラメや青物などの大型魚などを簡単な仕掛けで狙うことができる）
3. 泳がせ釣りの仕掛けについて
仕掛けの基本的な構造
竿・リール・仕掛け
- 防波堤で釣る場合は、やや長めのものが扱いやすいと思います。私は3.0m〜4.5m程度のものが扱いやすいと思います。サビキ用の竿でも構いません。短い竿の場合、置き竿をするため、海に引き込まれやすかったり、当たりを取りにくかったりする為です。
- リールは狙う魚の大きさによりますが、3000番以上であれば問題ないと思います。筆者は主に4000番か、想定外の大物に備えて5000番のリールを使用しています。
- 仕掛けは市販のものか、自作で行います。初心者の方は仕掛けを購入してしまえば結束するだけですぐに泳がせ釣りが始められます。仕掛けについては別途解説します。
エサについて
泳がせ釣りのエサ
活きエサの入手方法ですが、お店などで生きた魚の入手は難しいので、サビキ釣りで現地調達するのが主流だと思います。泳がせるスタミナや釣れやすさを考えると私はアジが最適だと考えています。過去に釣りをした中ではアジが最も安定しています。次にイワシはアジよりスタミナが長持ちしませんが、しっかりと釣ることができます。アジやイワシがない場合でも、カマスなどで代用は可能です。
餌の取り付け方
泳がせるエサの大きさに合わせて針をつける場所を考えます。針は1本か2本を利用する場合がほとんどです。人により異なりますが、私の場合は、1本の場合は、魚の鼻や背びれに通すことが多く、2本の場合は、鼻や背びれにチョン掛け、尻尾に近い背びれに通すことが多いです。魚を弱らせずに、しっかりとターゲットの魚に針を掛ける必要があります。
餌を使った場合の特徴（生きた魚を泳がせる仕組み）
道糸の先にエサをくくりつけておくだけでは、いくらでも活きエサが泳いでいってしまいます。この為、針とは別の糸にオモリをつけることで泳げる範囲を限定させます。この為、狙ったエリアや水深で泳がせ釣りをすることができ、ターゲットが根魚の場合でもしっかりポイントに寄せることができます。
4. 泳がせ釣りの準備と実際の釣り方
釣り場選び
魚が集まりやすいポイント
魚が集まりやすいポイントとして、漁港や河口付近の潮の流れがある場所を選びましょう。また、泳がせ釣りで他のアングラーが釣れている場所を選ぶのもよい選択です。さらに詳しいポイントを知るには釣り場の近くの釣具屋さんに聞いてみると、よりよい情報を教えてもらえるかもしれません。
潮の流れや水深を考慮した場所選び
釣りをする大まかな場所が決まったら、なるべく潮の流れがある場所を選びましょう。例えば、漁港で釣りする場合、船が通過する航路が潮の流れがある場所となりやすいです。船が通過する場所を狙ってみるのもいいかもしれません。※船が通過する場所への仕掛けの投入は、糸や仕掛けの接触がないよう注意してください。
仕掛けのセット方法
泳がせ釣りの仕掛けの組み立て方
リールのついた竿に道糸を通し、ショックリーダーを結びます。その先に泳がせる魚をつける針と、分岐させたもう一方にオモリをつけるだけの単純な仕掛けです。市販の泳がせ釣り用の仕掛けを購入すればそのまま結ぶだけで使用できます。もちろん自分で製作することもできます。自分で作るメリットとして、泳がせる深さや、泳がせる範囲、狙う魚に合わせた針のチョイスができます。
エサの泳がせ方とタイミング
どのように泳がせるのが最も効果的か
とにかく活きの良い魚をなるべく弱らせず泳がせることが大切です。活きが良いほどターゲットに良いアピールができます。活きエサに付け替えて投入後すぐに釣れることはよくあります。
魚が餌を食いつくタイミングの見極め方
例えばヒラメを狙う場合は、竿に当たりがあってもルアーと違い、即合わせは禁物です。しっかりと道糸が出て食いついたことを確認してから竿のしなりを利用して大きく合わせることでしっかり針にかけます。当たりがあってから合わせるまで2分以上かかることもあります。
5. 泳がせ釣りのコツと注意点
魚の反応を観察する
魚がエサに食いつくサインを見逃さないためのポイント
- 竿は置き竿で、道糸がたるまない状態にしておきましょう。道糸が弛んでいると竿で当たりを取ることができません。また、泳がせで待っている間はリールのドラグはしっかりと緩めておきましょう。指で軽く引っ張っても簡単に糸がでる程度にしておくと良いでしょう。こうすることで、糸にテンションがかかりにくい為、魚にバレにくくなります。
失敗を避けるためのヒント
餌の取り付け方法や竿の取り扱いに関する注意点
- エサはしっかりと魚に貫通させ、弱らないように素早く取り付けましょう。アジやイワシは素手で触ると弱りやすいので、グローブや魚掴みで直接触れないようにした方が長持ちします。
- 竿は魚の当たりがあったとき、海に引き込まれますので、泳がせでエサを投入したら、すぐクーラーボックスなどの重さがある持ち物と尻手ロープなどで連結しておきましょう。
ターゲット魚に応じた釣り方の工夫
- ターゲット魚に応じた釣り方の工夫をしましょう。青物向けでは、なるべく細い糸を使用して、目立たない工夫をすることで釣果が上がることがあります。大型魚を狙う場合は、糸が切れないことが重要ですから、しっかりとした強度のある糸や、結び方で魚がかかったときに逃さないようにする工夫が必要になってきます。
6. 泳がせ釣りのおすすめの場所とベストシーズン
泳がせ釣りに向いている場所
海岸、港、沖合など泳がせ釣りは様々なシーンで利用されます。主に港湾などでの釣り方を紹介してきましたが、サーフやオフショアでも使用されることが多く、エサもサビキで入手することができる為、とても人気の高い釣りとなっています。泳がせ釣りの実績がある場所を選んでみるのが良いでしょう。
シーズンごとの釣れる魚や最適な時期
泳がせ釣りはターゲットに合わせて1年中釣りを楽しめます。オフショア釣りはもちろん、ショアでも楽しめます。私は大型の寒ヒラメが狙える冬場の泳がせ釣りが好きなので、寒いシーズンでも楽しめると思います。特に寒ヒラメは大型で脂がのっている為、食べると非常においしいです。みなさんも是非チャレンジしてみてください。
7. よくある質問（FAQ）
泳がせ釣りの初心者からよく聞かれる質問
- どんなタックルですべきか？ 例を挙げます。3〜4mの振り出し竿で、リールは4000番を使うのが良いでしょう。
- エサを長時間泳がせていても問題ないのか？ 泳がせの魚は新鮮なほど釣れやすいと思います。あまり長時間泳がせることはよくないと思われます。筆者の感覚だと、元気なアジであれば竿がしばらくこつこつと動く間、泳がしておいても問題ないと思います。イワシだと、さらに短くなる感覚です。サビキで釣り上げた元気な魚を多くストックしている場合はこまめに交換するのが良いでしょう。
8. まとめ
泳がせ釣りの魅力を再確認
サビキで釣り上げた魚をエサにして大物や青物を気軽に狙うことができる。
初心者がまず試すべきポイント
泳がせ釣りの仕掛けを釣り場に持ち込み、サビキで釣れた魚をエサにして海へ投入してみましょう。思わぬ大物が釣れるかもしれません。大物が釣れるかもしれないというだけで、ワクワクする釣りだと言えます。
最後に
泳がせ釣りは難しい釣りではありません。仕掛けも簡単です。サビキで釣り上げた魚を使い、サビキの仕掛けを泳がせ仕掛けに交換し、まずはやってみましょう。思わぬ大物が釣れるかもしません！
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